「きく」ことの種類

 「きく」という言葉に漢字を当てはめると、3種類あります。

「聞く」「聴く」「訊く」です。それぞれに英語を当てはめてみると

「聞く」=hear

「聴く」=listen

「訊く」=ask

となります。

 受動的に何気なく聞くことを指します。声や音が自然に耳に入ってくる、生理作用「聞こえる」のレベルです。

本来は門構えに「耳」と書きますので、門のようにどっしりと構えて耳を使って「聞く」という意味が含まれています。

 能動的、積極的、意識的に「聴く」ことを指します。

人の話を積極的に取り込むために聴く作業が伴います。「聴く」という漢字を分解してみると、耳偏に「十四の心」となります。

これは、視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚という五感プラス9つで聴くこととなり、「聴く」ことに全神経を集中することを意味しています。

 尋ねる(訊ねる)尋問する、質問するといった「訊く」を指します。ちなみに、言遍に「刀」と書きますので「鋭く質問する」とい意味があります。

 私たちは日頃「聞く」それも、「聞こえる」 「聞き流す」 聞いてるふりをしている、聞いてるつもり・・・といったレベルに終始しているようです。

コミュニケーションでは、単に相手に話を聞くだけでは不十分です。全神経を集中させて相手に話を「聴く」とともに、相手が話しやすくなるように、適切聴く問をする必要があります。

この3種類の「きく」を活用して効果的なコミュニケーションをしていきましょう。

アーカイブ