言葉遣い3

二重敬語の使用や謙譲語の問題から、会話やメールの中での敬意の対象が不明確になってしまった言葉や表現は非常に多いです。

相手に敬語を使おうと意識しすぎた結果、かえって失礼なことになってしまう典型的なパターンを紹介します。

 「おっしゃっていました」が正しい表現です

 「拝」という表現自体が「つつしんで」というような意味を持つ謙譲語なので、相手の行為に対して使うのは間違いです

 「いらっしゃいました」「お見えになりました」などが適切です。

これも謙譲語の「参る」を相手に使ってしまっている例になります。来訪者に対しては「〇〇様がお見えです」が正しい表現です。

 「〇〇様でいらっしゃいますね」が適切です。ございますは丁寧語ではありますが尊敬語ではないので、相手の名前につけてしまうのは間違いです。

「田中でございます」というように自身に対しての使用や、「~部の佐藤でございますね」というように自社の人間に対しての使用は問題ありません。

 「うかがう」も謙譲語です。聞くの尊敬語は「お聞きになる」なので、「~の件についてお聞きになりましたか」が正しい使い方です。

 召し上がるという尊敬語に「お~になる」をつけたものなので、二重敬語です。「どうぞ召し上がってください」が正しい使い方です。

 「おる」は自分がへりくだるときの表現です。「いらっしゃいますか」が適切です。

 「いかがなさいましたか?」などが適切な表現です。

 「どちらになさいますか?」が正しいです。「いたします」が謙譲語になるので、尊敬語となる「なさいます」を用いるようにしましょう。

 「上司にも申し伝えておきます」が適切です。社外の人に対して、自分の上司を持ち上げる表現は使わないようにしましょう。

同様に「外出されています」も「外出しております」になります。

 「持参」は謙譲語になるので、相手への用法としては使えません。「資料をお持ちになってください」などとしてください。

 「お連れしました」ではお客様ではなく、その報告相手に対して敬意を払っていることになるので注意してください。

「お客様をご案内いたしました」「お見えになりました」などが適切です。

 おっしゃるだけで尊敬語になるため「られる」をつけると二重敬語になってしまいます。「おっしゃる通りだと思います」が適切です。

同様に「おっしゃられました」ではなく、「おっしゃいました」となります。

 「結構」はこちらの問いかけに相手がOKを出すとき、つまり相手がこちらに返す言葉になります。

「これでよろしいでしょうか」が正しい表現です。

「明日はいらっしゃいますか」が適切です。

 ご覧になられるでは二重敬語となります。「ご覧になる」としましょう。

 「お揃い」が料理に対しての敬語となります。「ご注文の品は以上でよろしいでしょうか」ぐらいが適切な表現となります。

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