聴くことは、技術+αが必要

 聴く」ことは、コミュニケーションにとって重要なことばかりです。

しかし聴くことはなかなか難しいことです。聴くための技術を習得することはもちろんですが、それだけでは聴けるようになるとは限りません。

 聴くことは「他者を理解しようとすること」です。他社が理解できるようになるためには人間的な成長が不可欠です。時間もかかりますし、意識して取り組むことばかりなので楽なことではありません。

しかし、コミュニケーション上手を目指すためには必要なことです。

 以下に「聴く技術」の習得と並行して、人間的成長のためにあなたに取り組んでもらいたいものを2つ示しておきます。

①積極的にコミュニケーションの機会をもつ

 世の中にはたくさんの種類の人がいます。どの人もすべて自分に都合の良い人ばかりではありません。しかし、そうした人に対しても「聴く」ことは発揮していかなければなりません。

できるだけ多くの人と積極的に関わり、成功、失敗を繰り返しながら、コミュニケーションの経験値を増やしていってください。

②物事を肯定的に、温かく見る

 物事や人に対して、否定的に考えるところからは「聴く」姿勢は生まれてきません。「聴く」ということは相手を認めて受け入れることからスタートします。

 一般に、私たちがもつ対人のスタンスは以下のように4つに分かれると言われています。

1 私もok あなたもok 協調的、開放的対人関係

2 私はok あなたはokではない 拒否的、支配的対人関係

3 私はokではない あなたはok 逃避的、回避的な対人関係

4 私はokではない あなたもokではない 停滞、不毛の対人関係

もちろん目指すのは1番目の「私もok あなたもok」です

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