相手が話しやすくなる態度面の工夫
聞き手が言葉だけでなく、表情や姿勢など体でも反応してあげると、話し手は非常に話しやすくなります。
アメリカの心理学者マタラッツォの研究によると、就職活動の際に、面接官がうなずきの数を意識的に増やしたところ、被面接者の発言時間が50~70%も増えたと記録されています。
聞き手の身体的な反応で、話し手が気持ち良く話せる状態を作ってあげたといえそうです 。
相手が話しやすくなる態度面とはどんなものかを学んでいきましょう。
1 姿勢
①体や顔を相手のほうに向けて、話を聞いていることを姿勢で示します。
②時々相手を見ますが、じっと凝視したり、反対に全然見なかったりすると、相手は気になって話にくいものです。
③体はリラックスした感じで、少し前傾させます。
この体勢は、相手に関心を持っているという感じを与えるものです。
反対に、後ろにそりかえった姿勢は、関心の無さを示すばかりか、場合によっては見下されている気がして、相手は良い気分はしないでしょう。
2 表情
①相手の話の内容にマッチした表情をすることがポイントです。
楽しい話には心から笑い、深刻な話にはそれの対応した表情をします。
②一般的には、微笑みを浮かべていると、相手が安心してリラックスするといわれています。
このように自分から、相手に寄り添っていくことでビジネスや夫婦間でも活かせる「聴く」態度を身につけられるのではないでしょうか。